フィットシャトルのオーディオシステム 2
さて、フィットシャトルのオーディオシステム 1からの続き。
前回はシステム構成をざっと紹介した。気になるのはそれらがどんな”音”なのかということ。
その前にヘッドユニットのDEH-P01が何者なのか。簡単に言うと
- ¥100,000
- CDプレーヤー
- LR独立4Wayデジタルクロスオーバー
- LR独立31バンドイコライザー
- 各CHのタイムアライメント
- 6CHアンプも付属
・・・など様々な調整機能がついてこの価格はお買い得だと筆者は思う。
このDEH-P01でオーディソンのVoceシリーズを鳴らすというわけだ。
音の話に戻る。
高音域(ツイーターの領域、5kHz以上)は聴き疲れしにくいマイルド志向。している。ツイーターの振動板の素材がシルクドームということがこのマイルドさを出している。筆者はツイーターの金属製振動板があまり好きではない。確かに超高音域での伸びやスペック的な数値は金属のほうが優れているかもしれないのだが、そこが自分の耳には 派手すぎる。キンキンと耳に刺さる感じがして嫌なのだ。
中音域(スコーカーの領域、800Hzから5KHzのバンドパス)も基本的にマイルド。変な癖も出ておらず音色的には全然OKであるが、ステージングは85点といったところか。普通の自動車の室内空間にスコーカーを取り付けるスペースなど無い。したがってインストールにはかなりの手間暇がかかる。取り付け位置や角度によって100点のスーテージングも目指せるだろうが、そうなるとデザイン面で妥協を強いられる部分が出てくる。フロント3Wayにおける最大の壁だ。
低音域(ミッドウーハーの領域、50Hzから800Hzのバンドパス)はツイーターとは逆にもう少し派手さがあっても良いと思う。スケール感、低音の量感は申し分ないのでイコライザーで200Hz前後を若干抑えることでモタつきを無くした。
超低音域(サブウーハーの領域、50Hz以下)は想像以上に良い働きをしてくれている。何より自然で適度にタイトな音。フロントとの音の繋がりも良く、明らかにサブウーハーから出ているであろうズシッとした低音が目の前で鳴る。
総合的にとても納得のいくシステムに仕上がった。オーディオ評論家のように音を言葉で表すことが自分にはできないのでなんとも情けない。